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2023年プレスリリース

2023/09/15

線維症に対するHSP47 siRNA製剤ND-L02-s0201

特発性肺線維症治療薬ND-L02-s0201の臨床第2相試験の結果

日東電工株式会社(本社:大阪市、社長:髙﨑秀雄、以下「日東」)は、本日、特発性肺線維症*1の治療を対象としたND-L02-s0201の臨床第2相試験において、安全性・忍容性は確認できたものの、期待された有効性は認められなかったと発表しました。なお、日東は、本結果をブリストル マイヤーズ スクイブ社(本社:米国ニューヨーク州ニューヨーク市、CEO:ジョバンニ・カフォリオ、以下「BMS社」)と共有・協議し、BMS社が肺線維症に対するND-L02-s0201の追加インライセンスのオプション権を行使しないことを決定したとの通知を受領しました。
ND-L02-s0201は、コラーゲンの合成と分泌を制御し線維化を引き起こすコラーゲン特異的分子シャペロンであるHSP47(ヒートショックプロテイン47)を阻害するように設計されたsiRNA核酸製剤です。2016年、BMS社と日東は、進行肝線維症の治療を対象としたND-L02-s0201の開発および商業化に関する全世界での独占的権利をBMS社に付与する契約を締結しました。また、本契約では、特発性肺線維症の治療を対象としたND-L02-s0201の独占的権利をBMS社が取得するオプションも含まれていました。

肝線維症および肝硬変の治療を対象としたND-L02-s0201の開発はBMS社によって継続されていました。しかし、ND-L02-s0201の非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の治療を対象として実施中の臨床第2相試験を中止するとの通知をBMS社から受領しています。

*1 特発性肺線維症(IPF)は、継続的な炎症性刺激と修復の欠如により、肺の気嚢の周囲の組織や空間である間質がコラーゲンの蓄積と肥厚をきたす疾患であり、医療ニーズが満たされていません。IPFは予後不良の疾患と認識されており、日本では難病のひとつに指定されています。

ニュースリリースに関するお問い合わせ

日東電工株式会社 ブランドコミュニケーション部 広報グループ

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