2020/07/28
日東電工株式会社(本社:大阪市 社長:髙﨑秀雄 以下、Nitto)は今般、日本電気硝子株式会社(本社:滋賀県大津市 社長:松本元春、以下日本電気硝子)と共同で連続生産性に優れたロール・ツー・ロールプロセスによる「超薄板ガラス偏光フィルム」(以下、本製品)の開発に成功しました。
両社は、日本電気硝子の超薄板ガラスG-Leaf™とNittoの持つ多種多様な高機能樹脂フィルムとの複合化により、これまでにない新しい機能を持つ新材料の開発を進めています。本製品は、日本電気硝子の100μm厚の超薄板ガラスG-Leaf™とNittoの薄型偏光フィルムをロール・ツー・ロールプロセスにより貼り合わせて一体化した世界初の製品です。非常に薄く、軽量なため、ディスプレイパネルのカバーに使用することで、ディスプレイ最表面と画像表示面との視差低減による視認性向上やタッチセンサー感度向上に大きく寄与します。また、ガラス特有の質感や平面平滑性、硬度を持ち合わせています。
本製品は、日本電気硝子が量産技術を確立した全長1kmを超えるG-Leaf™ロールとNittoの薄型偏光フィルムを、Nittoが独自のロール・ツー・ロールプロセスにて連続的に精密接着積層してロール状に巻き取ることで製造されます。現在ディスプレイ分野への早期対応に向け量産準備中です。
今後も、さまざまな分野への貢献を視野に入れ、引き続き、日本電気硝子と共同開発を進めてまいります。
本製品の詳細ついては、2020 SID Virtual Display Week(8月3日~7日)のシンポジウムで発表します。(URL: http://www.displayweek.org/)
*ロール・ツー・ロールプロセスにより製造されたもの、2020年7月Nittoおよび日本電気硝子調べ
視差低減のイメージ
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![]() ロール品 | ![]() シート品 |
日本電気硝子は、特殊ガラスのリーディングカンパニーとして、ディスプレイ基板用に高品質な薄板ガラスを生産・供給し、ディスプレイ産業の発展に貢献しています。今後も大型化、薄型・フレキシブル化、高機能薄膜など、さまざまなニーズに応えるモノづくりを通して、社会に新たな価値を提供してまいります。
G-Leaf™は、日本電気硝子が長年研究を重ねてきたオーバーフロー成形技術により製造・供給している厚さが200µm(0.2mm)以下の非常に薄いガラスです。ガラスゆえの高い光透過性、硬度、表面平滑性、ガスバリア性、耐熱性などを有しつつも、曲げたり、ロール状に巻いたりすることができます。その特性から、フレキシブルデバイスやタッチパネルなどの分野で採用に取り組んでいます。G-Leaf™️は、日本電気硝子の登録商標です。
日東電工株式会社 ブランドコミュニケーション部 広報グループ
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