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ニュースリリース 2019

2019/04/18

日東電工と大阪国際がんセンター

新規核酸医薬品の創薬を目的とした共同研究部を設立

日東電工株式会社(以下、「Nitto」)と地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(以下、「大阪国際がんセンター」)は、大阪国際がんセンターの研究所内に新規核酸医薬品の開発を目的とした共同研究部(名称:Nitto核酸創薬共同研究部)を設立し、難治がん・希少がんの新規分子標的治療法及びがん免疫療法をになう核酸医薬品の創薬研究に着手したことをお知らせいたします。

この度共同研究部で核心技術として用いるsiRNA(*1)医薬品は、細胞内に入ってタンパク質の設計図であるmRNAに作用する新しいタイプの核酸医薬品です。標的となるmRNAに対応して薬剤をデザインできるため、これまでの分子標的治療薬(低分子医薬品や抗体医薬品)では狙うことができなかった原因タンパク質の産生そのものを抑制することが可能であり、革新的な創薬技術として注目されています。

難治がんは、従来の治療が奏功しないがんであり、新規治療法の開発が喫緊の課題とされています。一方、希少がんは患者数が少ないため診断・治療法の研究開発が進みにくく、治療法の選択肢が限られていることから、新たな治療法の確立が求められています。がん治療法の一つで、体内に備わる免疫力を利用したがん免疫療法は、著明な効果を認める場合がある一方で、効果の認められないがん種や患者も多く、治療効果を増強させるための治療法の開発が求められています。

本共同研究部では、大阪国際がんセンターの先端がん医療における臨床経験、動物モデルや臨床検体を用いた薬効評価技術と、Nittoの核酸創薬技術及びドラッグデリバリーシステム(DDS)技術を融合し、難治がん・希少がんに対するsiRNAを用いた画期的な新規分子標的治療及びがん免疫療法となる核酸医薬の開発を目指します。この協力体制の構築により、基礎研究から臨床応用研究までの障壁を解消し、患者待望の画期的ながん治療薬を創出することで、日本及び世界のがん治療成績の向上を目指していきます。

大阪国際がんセンターについて

大阪国際がんセンターは大阪府立成人病センターの名称で1959 年に、わが国初の成人病センターとして設立されました。その後、次第にがん診療に特化するようになり、2017年、大阪市大手前への移転時に現在の名称に変えました。現在、大阪府のがん医療を統括する立場の都道府県がん診療連携拠点病院に指定されており、西日本ではがん患者数も最多となっています。また、特定機能病院として高度な医療の提供および医療技術の開発が求められており、病院でがん患者の診療を行うとともに、併設されている研究所において、将来の画期的な新しいがんの診断・治療につながる研究にも意欲的に取り組んでいます。

Nittoについて

Nittoは、Innovation for Customersをブランドスローガンに掲げ、「次世代モビリティ」「情報インターフェース」「ライフサイエンス」を重点領域として、社会に認められる価値を継続して創出していくことを目指しております。ライフサイエンスの領域では、これまで培ってきたsiRNAの創薬技術及びsiRNAを標的臓器へ送達するDDS技術を活かして「肝硬変」、「特発性肺線維症」(*2)、「KRAS変異がん」(*3)の難治性疾患の治療薬の開発に取り組んでいます。

*1:siRNA(small interference RNA)は、21~23残基の短鎖二本鎖RNAから構成され、標的遺伝子の転写産物の相当部分を切断することにより、遺伝子の発現を抑制します。
*2:特発性肺線維症は、肺胞に継続的にできる傷とその修復のためコラーゲンなどが増加して肺胞の壁(間質)が厚くなる原因不明の難治性疾患。日本では難病に指定されています
*3:KRAS変異がんは、肺がん、膵がん、大腸がんの一部でみられる難治がん

ニュースリリースに関するお問い合わせ

日東電工株式会社 広報部

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