【開発経緯】
ネオジム磁石は、ネオジム、鉄、ホウ素を主成分とするレアアース磁石の一つで、強力な永久磁石の一つとしてハードディスクドライブや携帯電話などの小型の製品から、電車、自動車、ロボットなど様々な用途に使用されています。現在世界で発電される電力の約半分以上はモーターを搭載した機器が消費しており、モーターの高効率化により、省エネルギーに貢献できるといわれております。それらのモーターの多くには磁石が使われており、高性能なネオジム磁石へのニーズが高まってきています。Nittoグループは、グリーン(地球環境)、クリーン(新エネルギー)、ファイン(ライフサイエンス)を新たな成長分野と位置付け新しい事業の創出に向けて技術開発を進めており当社がもつ有機-無機ハイブリッド技術を応用することで、従来のモーター性能を向上させることが可能な新規ネオジム磁石を開発しました。
【製品の特徴】
従来の焼結ネオジム磁石では不可能であった配向を制御することができる焼結ネオジム磁石です。配向を制御することにより、モーターの性能を従来品より20~30%向上させることが可能となるため、モーターの軽量化、小型化に大いに貢献することが出来ます。また焼結前に自由に成形加工できるため、従来法のような焼結後の削りだしが不要となり歩留り向上に期待できます。
※2016年3月22日追記
ネオジム磁石のイメージ動画を下記リンクよりご覧いただけます。
YouTube Nittoチャンネル https://www.youtube.com/watch?v=Vvbb4W9xG5I
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日東電工株式会社 ブランドコミュニケーション部 広報グループ