日東電工株式会社(本社:大阪市 代表取締役社長:柳楽幸雄、以下Nitto)は、このたび、特定の波長の光を高効率で別の波長に変換する新技術「レイクレア」を搭載した、太陽電池用封止シートを開発致しました。 この封止シートを太陽電池モジュールに使用することで、従来発電に寄与していなかった紫外領域の光を 95%以上の効率で可視光に変換、発電素子に入射する光を増加させることができ、モジュール出力を2%程度高めることが可能です。 実用レベルでは世界初となる本技術は、材料である封止シートを変更するだけで、太陽電池の効率アップに貢献するもので、新規設備の導入などは一切不要で、簡単に導入することが可能です。
Nittoでは太陽電池封止シートとしての販売に加えて、太陽電池封止シート用添加剤としての販売も視野に入れており、幅広く技術の普及を図ります。
1) 高い紫外線吸収能力
通常のUV吸収剤を含んだ封止シートと比較して同等以上の紫外線吸収能力があるため、モジュール内部の部材の劣化を十分に防いだうえで、出力向上を図ることができます。
2) 高い量子変換効率
紫外光から可視光に変換する際の量子変換効率が95%以上あり、波長変換による光子のロスが殆ど ありません。
3) 高い耐久性
太陽電池モジュールでの長期使用を想定した加速試験で、特性の低下が殆どありません。
4) 新規設備の導入が不要
新たな設備を導入する必要がなく、材料を変更するだけで出力アップが可能です。
※名前の由来:「光線」を表す「RAY(レイ)」と、ラテン語で「創造する」を意味する「CREA(クレア)」を掛合せました。
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