企画展 第8回 粘着テープのミクロ展
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普段、当たり前のように私たちの生活で使われている粘着テープ。
粘着テープは、そもそもなぜ「くっつく」のでしょうか?
分子レベルまでミクロの世界にせまって粘着のしくみを解説します。
粘着テープがくっつくものを被着体と言います。
例えば、ガラスや紙、プラスチックなども被着体です。
物と物は接近すると引き付け合う性質があります。これを「分子間力」と言います。
元素によって電子を引きつける強さ(電気陰性度)が違うので、電気陰性度が弱い元素が、強い元素に引き寄せられます。
元素によって、他の元素の電子を引っ張る力が異なります。
たとえば炭素と水素では、炭素の方が引き寄せる力が強く、水素側から電子(マイナス)を引き寄せる動きを見せます。-
電子を引き寄せていつもよりマイナスを多く持った炭素は、マイナス気味の性質の元素になり、マイナスを引っ張られた水素はプラス気味の性質の元素になります。
この現象を、「分極」と言います。
今まで見てきた粘着剤がくっつく条件「液体」「分子間力がある」にあてはまる「水」。次は水についてミクロの世界で見ていきます。