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湿潤接着技術|濡れた面・水中での接着

Nittoの湿潤接着技術は、表面の水を取り除きながら接着するだけでなく、用途に応じて湿気硬化、耐水化、NCO(イソシアネート)レス設計、膨潤剥離可能な接着技術です。材料メーカーや補修材メーカー様などからのライセンス相談を受け付けています。

湿潤接着技術|濡れた面への接着と剥離を設計

湿潤接着技術は、濡れた面や水中で接着しにくい課題に対し、表面の水を取り除くだけでなく、水を利用して硬化させることで、濡れた面や水中での接着を可能にする技術です。Nittoは、湿気硬化型、耐水型、NCOレス型を含む特許を保有しており、粘着テープ・粘着材料など技術導入を検討する企業様からの特許ライセンスに関する相談を受け付けています。

濡れた面への接着が難しい理由|水と表面凹凸の影響

一般的な粘着テープや接着材料は、接着する面に水が残ると、粘着層と対象物との接触が妨げられ、十分な接着力や保持力を得にくい場合があります。特に、コンクリートなどの無機材料や木材のように表面に細かな凹凸がある対象物では、凹部に水が残りやすく、粘着層が表面に十分になじみにくいことが課題となります。

そのため、貼り付け前に表面を乾燥させたり、下塗り処理を行ったりする必要があり、施工時間や工程の増加につながる場合があります。濡れた面への接着には、表面の水に対処するだけでなく、粘着層が凹凸に追従して接触面積を確保し、湿潤環境でも接着状態を保つための材料・構造設計が求められます。

また、化学物質に関する規制や作業時の安全管理への対応を見据え、NCOを用いない湿潤接着技術へのニーズも高まっています。NCOレス型の材料設計は、湿潤接着に求められる性能を確保しながら、規制対応や作業管理を考慮した製品開発に向けて、材料の選択肢を広げます。

コンクリートなどの凹凸面が水滴で濡れているイメージ

湿潤接着技術とは|接着を可能にする仕組み

Nittoの湿潤接着は、接着面の水に対し、材料と構造の両面から設計する技術です。吸水性材料が表面の水を取り込み、粘着層が対象物に触れやすい状態をつくります。柔らかな材料が表面の凹凸になじみ、ストライプ形状や積層構成で水の逃げ道を確保します。

湿気硬化型では、取り込んだ水をきっかけにNCOが反応し、時間の経過とともに粘着層の接着力を高めます。また、水による過度な膨らみを抑える設計や、NCOを用いずに水との相互作用を利用する設計も扱っています。用途に応じて、接着の開始、保持、剥離の考え方を組み合わせられる点が特徴です。

濡れた面への接着を可能にする仕組みを示した模式図

濡れた面への接着を可能にする仕組み

Nittoの湿潤接着技術を構成する4つの特徴

1. 濡れた面に貼れる

接着する面に水が残る環境を想定し、吸水性材料や水を逃がす構造によって粘着層と対象物の接触を確保します。貼り付け前の乾燥や下塗り処理を減らせる可能性があり、工程の簡略化につながります。

2. 水を取り除き、硬化に利用する二段構え

吸水性材料が表面の水を取り除くだけでなく、その水をきっかけにNCOを湿気硬化させます。貼り付け初期の接触を確保した後、時間の経過とともに接着を強める考え方です。

3. 凹凸追従と耐水性の両立

柔らかい粘着層が対象物の細かな凹凸に追従します。ストライプ形状や積層構成で水を逃がし、濡れた面での接着と保持を両立します。膨潤度を設計することで、水中での過度な吸水による材料の剥離を抑制できます。

4. NCOレス設計

NCOを用いず、カテコールに似た置換基や、高い親水性を持つアクリル共重合体を利用します。NCOの使用を避けたい用途にも対応でき、材料選択の幅を広げます。

一般的な接着方法との比較|湿潤環境での設計自由度

Nittoの湿潤粘着剤は、単に水層での密着性を向上させるだけでなく、貼り付け時に残る水を処理し、使用中の保持力を確保することができます。また、水への対処、硬化、耐水化、剥離をそれぞれ異なる設計で実現できることも期待されています。

比較項目 一般的な粘着剤 Nittoの湿潤接着技術
濡れた面への貼り付け 水層により密着しにくい 吸水性材料と水を逃がす構造で接触を確保
接着力の変化 濡れが続くと低下する場合がある 水をきっかけに湿気硬化する設計を保有
凹凸への追従 材料の柔らかさに依存 柔らかい粘着層と構造設計で追従
水中での耐久性 過度な吸水で剥がれる場合がある 膨潤度を抑える耐水設計を保有
NCOを使わない設計 配合ごとに異なる カテコール類似基、高親水性アクリルなどによる設計を保有

活用シーン|湿潤環境に対応する接着材料

濡れた面や水中での接着が求められる用途への展開が期待されています。特に、濡れた面への初期接着、水中での保持、NCOレス設計などを必要とする粘着テープや粘着材料への活用が考えられます。

材料メーカー様向け|特許ライセンス

濡れた面や水中で使用する材料を開発する際は、貼り付け直後の接着性、保存安定性、長時間の耐水性などを考慮する必要があります。Nittoは、湿気硬化型、膨潤抑制型、NCOレス型を含む湿潤接着に関する特許を保有しています。これらの技術を、自社のフィルム、シート、テープなどの材料開発に活用したい企業から、特許ライセンスに関する相談を受け付けています。

土木・補修材料メーカー様向け|濡れた面への貼り付け

雨天後のコンクリート、道路補修、水中構造物などでは、対象面の貼り付け前の乾燥や下塗り処理が工程上の負担になります。濡れた面への接着や凹凸への追従といった特徴は、止水、養生、補修材料への応用が期待されています。

水路やコンクリートでの活用シーン

将来的には、水を吸って膨らむ性質を剥離に利用し、必要なタイミングで外しやすくするなどの材料設計も考えられます。こうした設計は、水や薬液を使用する半導体製造工程における仮固定材料などへの応用も期待されます。なお、半導体用途への適用には、工程条件や求められる剥離性を含めた個別の検証が必要です。

特許・ライセンス

Nittoは、濡れた面接着、湿気硬化、耐水化、NCOレス設計に関する以下の特許を保有しています。濡れた面接着、水中保持、NCOレス設計、膨潤制御などの機能を、自社の粘着テープや粘着材料に活用したい企業様に向けて、特許ライセンスに関するご相談を受け付けています。

保有特許一覧

特許番号 リンク その他情報
JP7168314 特許情報リンク ―
JP7609778 特許情報リンク ―
JP7712083 特許情報リンク ―
JP7203492 特許情報リンク ―
JP7359570 特許情報リンク ―

※ 本ページの内容は掲載時点の情報に基づいています。最新の特許権利状況などについては、公的データベースなどでご確認ください。

保有特許活用の流れ

Nittoの保有特許をライセンス活用いただくまでの流れの一例は、下記の通りです。

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技術知財戦略本部 第3知的財産部

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