日東電工株式会社(本社:大阪市、社長:柳楽幸雄、以下日東電工)は、米国統括会社日東アメリカス社(100%子会社、本社:米国ニュージャージー州、社長:佐久間 陽一郎)を通して、今後成長が期待される核酸医薬の分野において事業基盤の強化を目的に、米国マサチューセッツ州にある核酸医薬の製造受託分野でトップのアビシアバイオテクノロジー社を買収しました。
アビシアバイオテクノロジー社は、核酸医薬の製造受託分野でトップシェアを誇り、前臨床段階から商業的製造までのステージにおいて、cGMP*)製造能力をベースに、分析方法開発、プロセスバリデーション、安定性試験、品質管理及び薬事面サポートと幅広いサービスを提供しています。今回、当社はアビシアバイオテクノロジー社を買収することにより、揺籃期にある核酸医薬業界において以下のようなシナジー効果を発揮し、更なる事業拡大を図っていきます。
1)核酸医薬分野での優位性のある市場ポジション及び顧客ネットワーク
2)ドラッグデリバリー技術を含む、特許・技術の融合
3)当社のポリマービーズ技術を活用した、核酸合成効率の向上と製造原価削減
4)アビシアバイオテクノロジー社の良好な地理的立地と、更なるサービス提供エリアの拡大
*)cGMP: Current Good Manufacturing Practice((現行の)医薬品等の製品管理及び品質管理に関する基準の略)。米国食品医薬品局の医薬品等の製造、試験に適用される品質管理システムのこと。
核酸医薬は、DNAやRNAの機構成分である核酸からなる医薬品で、遺伝子の発現に直接作用することにより、これまで治療が難しかった病気の治療が可能になると期待されており、抗体医薬に次ぐ医薬品として注目されています。
当社は、既に核酸医薬の分野では日東電工テクニカルコーポレーション(100%子会社、本社:米国カリフォルニア州、社長:松本憲嗣)で核酸医薬合成の技術開発を行なっており、今回の買収で核酸医薬の製造受託事業を手に入れることにより、核酸医薬分野での事業基盤の強化を図って参ります。
1)社名 :アビシアバイオテクノロジー (英文 Avecia Biotechnology Inc.)
2)所在地 :米国マサチューセッツ州、ミルフォード
3)事業内容 :核酸医薬の受託製造においてトップシェアを誇り、世界最大の生産能力を保有する。
また主要な製薬会社、バイオテック会社へのサービス提供の豊富な経験を有する。
日東電工株式会社 ブランドコミュニケーション部 広報グループ