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粘着物性評価技術

粘着テープの開発と信頼性向上に貢献する評価技術

一般的な包装用からエレクトロニクス分野での精密接合に至るまで、粘着テープは産業界のさまざまな分野で活躍。粘着テープに関する独自の評価方法を確立し、用途に最適な粘着テープの開発に役立てています。
Pressure sensitive adhesive tape structure

はく離挙動の評価

はく離挙動観察装置により、粘着テープが被着体から剥がれていく瞬間をマイクロスコープで観察。ガラスやアクリル板を被着体とし、粘着面の観察およびはく離部側面からの観察により、粘着テープのはく離挙動を的確に捉えることができ、支持体や粘着剤の物性や構造の影響を明確にします。
peel behavior observation device overview
はく離挙動観察装置の概略と観察例

はく離挙動観察装置の概略と観察例

粘着性評価

粘着テープにおけるはく離角度依存性は、高角度の領域では支持体の特性が、低角度領域では粘着剤層の特性が反映されます。これらの測定結果を分析することで、支持体、粘着剤層それぞれのテープ設計指標とします。
Variable angle peel measurement device operation
変角度ピール測定装置の原理と粘着テープのはく離角度依存性

変角度ピール測定装置の原理と粘着テープのはく離角度依存性

粘弾性評価

固体・溶融状態・液体の材料に対して、弾性および粘性を同時に測定し、材料物性の力学的特性を解析する技術をレオロジと呼びます。温度や周波数、時間依存性などを測定することにより、その材料の弾性率、粘度、ガラス転移温度、軟化点がわかります。レオロジ解析から粘着テープの耐寒性・耐熱性、配合樹脂の相溶性、粘着剤の架橋度などの多くの知見が得られ、粘着テープを開発する上で重要なデータとなります。
Measuring Principle
下部より入力されるさまざまな速度・大きさのトルク(回転力)がサンプルを通じて上部のトルクセンサに伝わる量を測定します。
粘弾性測定装置の原理と粘着剤の温度分散測定例

粘弾性測定装置の原理と粘着剤の温度分散測定例

  • G':せん断貯蔵弾性率
    例えば温度分散測定におけるせん断貯蔵弾性率G’は、粘着剤の硬さを示し、ゴム状平坦領域と呼ばれる領域がテープの使用可能範囲を示します。
  • tanδ: 損失正接
    粘着剤の減衰特性の違いをみることができます。tanδの値が高く、その領域が大きいほど、幅広い温度領域で制振効果が高いことを示しています。

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