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ニュースリリース 2014

2014/04/22

分子標的DDS技術を用いた線維症治療薬

肝硬変治療薬の第Ⅰ相試験にてヒトへの投与を完了

日東電工株式会社(本社:大阪市、社長:髙﨑秀雄、以下Nitto)は、2008年から 札幌医科大学の新津洋司郎特任教授と共同で、肝硬変をはじめとする臓器線維症治療薬の開発を進めてまいりました。2013年6月より米国で治験第Ⅰ相試験を開始し、このたび健常人に対する投与を完了致しました。引き続き第Ⅰ/Ⅱ相試験にて患者様への安全性と薬効の検証を行います。

本治療薬は、線維化の原因を選択的に抑えるsiRNAを薬物として用い、ビタミンA誘導体を標的化剤として患部にのみ選択的に送達する(薬物の送達と作用の双方に特異性を有する)安全性を志向する薬です。また、線維症の根本的な治療に繋がる世界初の薬であり、肝硬変のみならず各種の臓器線維症に展開することが可能です。尚、治療方法に関する基本特許については、日本、中国、豪州、米国、カナダに次いで、欧州と韓国でも取得し、更に治療薬の構成(siRNA、DDS)に関する特許も成立致しました。

Nittoでは、本治療方法による臓器再生メカニズムの解明を進めると同時に、本治療薬開発を通して構築した技術基盤のがん治療への応用展開についても研究を進めております。これらの研究につきましても、札幌医科大学、及び北海道大学から協力を頂く等、産学の連携により進めております。

今後、線維症治療薬につきましては、米国での第Ⅰ/Ⅱ相試験にて、患者様への安全性と薬効の検証を行います。第Ⅱ相試験後半以降は製薬企業との連携も視野に入れ、最終的には2018年度以降の実用化を目指します。引き続き、線維症をはじめとする難治性疾患の治療薬を、多くの患者様へできるだけ早く提供できるよう取り組む所存です。

*分子標的DDS:特定の分子を標的にしたDrug Delivery Systemの略で、体内の必要な部位にだけ薬物を選択的、効率的に届ける技術のこと。
*治験第Ⅰ相試験:ヒトにおける製剤の安全性の検証
*治験第Ⅱ相試験:ヒトにおける製剤の治療効果の検証

Nittoは、高分子合成技術などをベースに様々な技術を組み合わせ、液晶用光学フィルムを中心としたエレクトロニクス関連材料や工業用テープなど幅広い事業分野の製品を生み続けています。メディカル分野においては、経皮吸収型テープ製剤や核酸合成においても事業を展開しており、同分野におけるノウハウも今回の治療薬開発に活用します。これからも「グリーン(環境)・クリーン(エネルギー)・ファイン(ライフサイエンス)」の分野で価値を創造し、新しい事業の創出を図ってまいります。

ニュースリリースに関するお問い合わせ

日東電工株式会社 ブランド戦略部
TEL:06-7632-2101  
FAX:06-7632-2568
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