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ニュースリリース 2012

2012/05/10

肝硬変治療薬の実用化に向け治験開始へ

分子標的DDSを用いた臓器線維症治療に関する基本特許を取得

日東電工株式会社(本社:大阪市、社長:柳楽幸雄、以下日東電工)は、札幌医科大学新津洋司郎特任教授と共同で、2008年より肝硬変をはじめとする臓器線維症治療薬の開発に向けて取り組んでまいりました。
この度、日本・中国・豪州に次いで米国でも、線維症の画期的な治療に関する基本特許を取得しました。この特許は抗線維症薬物を含むキャリア材の表面に、線維症の原因細胞への標的化剤を結合させたDDSとそれを用いた治療に関するものであり、その際、様々な薬物やキャリア材を使用することが可能です。
本特許は臓器線維症の根本的な治療に繋がる世界初のものであり、当社にとって極めて重要な知的財産を獲得したと言えます。

今般、薬効と安全性を両立させた薬物、新規キャリア材及び標的化剤が完成しましたので、まずは、肝硬変を対象に実用化を目指し、2012年中に米国食品医薬品局(FDA)にIND申請、2013年度より米国で臨床試験を開始します。
今後は、臓器線維症をはじめとする難治性疾患の治療薬を、多くの患者様へできるだけ早く提供できるよう取り組んでいく所存です。
*分子標的DDS:特定の分子を標的にしたDrug delivery systemの略で、体内の必要な部位にだけ薬を集中・効率的に届ける技術のこと。
*IND申請:Investigational New Drugの略で、新薬臨床試験開始届けのこと。

背景

分子標的DDSは、病気の原因となる細胞にのみ直接薬物を届けるシステムです。よって従来治療が困難な疾患に対し、副作用が少なく高い治療効果を期待できます。現在開発を進めている臓器線維症治療システムは、札幌医科大学の新津特任教授のグループが開発した線維症の治療戦略に、弊社のキャリア技術を組み合わせることで、肝硬変のほか各種の臓器線維症への展開が可能であり、更にそのほかの難治性疾患への応用も期待できます。

特許がカバーする範囲

今後のスケジュール

現在2012年12月のIND申請に向け、非臨床試験を進めております。IND申請後、2013年度より治験第Ⅰ相試験を米国にて開始し、2015年度中に治験第Ⅱ相aまで完了する予定です。治験第Ⅱ相後半以降は製薬企業との連携も視野に入れ、最終的には2018年度以降の実用化を目指します。
*治験第Ⅰ相:ヒトにおける製剤の安全性の検証
*治験第Ⅱ相a:ヒトにおける製剤の治療効果の検証
*非臨床試験とは、以前は前臨床試験とも呼ばれたが、臨床試験開始後にも行われることから非臨床試験としている。

日東電工グループは、高分子合成技術などをベースに様々な技術を組み合わせ、液晶用光学フィルムを中心としたエレクトロニクス関連材料や工業用テープなど幅広い事業分野の製品を生み続けています。メディカル分野においては、経皮吸収薬や核酸合成においても事業を展開しており、同分野におけるノウハウも今回の治療薬開発に活用します。これからも「グリーン(環境)・クリーン(エネルギー)・ファイン(ライフサイエンス)」の分野で価値を創造し、新しい事業の創出を図ってまいります。

ニュースリリースに関するお問い合わせ

日東電工株式会社 ブランド戦略部
TEL:06-7632-2101  
FAX:06-7632-2568
ご注意
こちらで掲載されている情報は発表日現在の情報です。他のメディアなどで御覧になった情報と内容が異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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