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A Century of Capturing Niches(日本語訳サマリ版) / Financial Times (2017/12/13)

※2017年12月13日にFinancial Timesに掲載された記事を日本語訳したサマリ版を以下に掲載しています。

ニッチトップ戦略で勝ちとってきた100年

Nittoの強み ー それは、なんといっても「ニッチトップ戦略」である。さまざまな分野において、幅広い製品を提供しながら、変化・成長するマーケットで独自の強みを活かし、No1を目指す差別化戦略。

1918年に創業したNittoは、工業用テープのメーカーとして成長し、粘着技術、塗工技術、高分子加工技術等の基幹技術を応用しながら、現在は、70を超える業界でおよそ1万3,500種類の製品を世界中に提供している。

たとえばスマートフォンで電子メールをチェックする、という私たちの生活シーンひとつとっても、そこには世界トップの市場シェアを誇るLCD用偏光板をはじめ、タッチセンサー、粘着シート、TEMISH等々、数多くのNittoの技術が使われている。

それぞれの製品においてトップであることは、「お客様にとってなくてはならない存在になる」ことができる。それはつまり、顧客の次の計画を誰よりも早く知ることができ、お客様とともに進化することができるということなのである。

ディスプレイを例にとっても、この戦略が活きていて、Nittoはお客様と緊密に連携し、これまでになかった付加価値の高い偏光板を新たに開発し続けてきた。また、ディスプレイ技術の進化に貢献する知的財産戦略も展開している。有機発光ダイオード(OLED)へのシフトに対しても、様々な機能材料の供給に備えており、フレキシブルOLEDへの移行に伴って、スマートフォン1台あたりの収益が現行のLCDと比べて約25%増加するとしている。

さらにNittoは、エレクトロニクス系の材料供給だけでなく、自動車分野でも工業用テープをはじめとした材料を提供してきている。近年かつてないほど加速している自動車のエレクトロニクス化は、更なる事業拡大の機会を拡大させている。

自動運転システムの発展も目覚ましく、今後さらに、電子機器と自動車の境界がなくなり、従来の自動車メーカーが中心だった自動車のビジネスモデルは変化してきている。自動車部品の一次サプライヤーやハイテク大手企業が業界の方向性に影響を及ぼすようになり、こういった変化がNittoに新たな機会をもたらしている。

「当社のビジネスのノウハウや強み、エレクトロニクス分野におけるリレーションは、自動車事業においてより大きなシェアを獲得する上で役立ってくる」と髙﨑社長は説明する。

Nittoは、ニッチ戦略とともに、基幹技術に根差した「多軸化」を行っている。ライフサイエンスにおける同社の軌跡が典型的な例である。

医療用粘着テープの生産からはじまり、ぜん息や高血圧などの治療薬を皮膚から吸収させるシートなど、さまざまな医療用粘着テープを生産してきた。これらは、バイオ医薬品を皮膚から吸収させるために、皮膚に微細な孔を開けるNitto PassPort™システム等のイノベーションに繋がっている。

そして最近では、次世代の医薬品として注目を集める核酸医薬の分野にも展開している。

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2018年には創業100周年を迎えるNittoは、新たなチャレンジの世紀の幕を開く。
「創業100周年は、当社の強みを見直す絶好の機会と捉えており、『Nitto-New Century』と呼んで新たな準備を進めています。これまでは世の中の利便性に貢献してきましたが、これからは人々の生活そのものに貢献していきたいと考えています」と髙﨑社長は語っている。

この目的を達成するために、Nittoは、環境のグリーン、新エネルギーのクリーン、ライフサイエンスのファイン、という3つの領域で大きな価値の創出に取り組むとしている。

この目標に向かってNittoブランドの世界的な認知を高めるために、日本企業として初めてNitto ATPファイナルズのタイトルスポンサーに就任した。この世界有数のテニストーナメントは、Nittoのチャレンジと世界レベルの競争の精神を具現化するものである。今秋、ロンドンで競ったテニス界のトップ選手たちと同じように、Nittoもコートに何が落ちてきても対処できるようにボールをその目で追い続けている。

コラム:優れたプラスチック光ケーブル

9月に、新規のプラスチック光ケーブルの開発と商品化に向けた計画を発表した。
慶應義塾大学と共同開発するプラスチックをベースにした新ケーブルは、ガラス製やワイヤー製の既存のケーブルに比べて多くの利点がある。

この新ケーブルの主な応用として、8Kテレビのディスプレイ(7,680×4,320ピクセルを使用し、標準高精細度テレビよりも16倍高い解像度を実現)が挙げられる。日本の公共放送局は2020年東京オリンピックを8Kで放送することを発表し、テレビメーカーやそのサプライヤーは開会式に間に合うよう準備に追われている。また、8K画像は医療用に体内の画像を撮影する内視鏡にも使用されている。新しいプラスチック光ケーブルは、熱や衝撃に強く、屈曲性もあり、飛行機や自動車に搭載される情報機器や電子機器の接続にも適していて、様々な場面で有用である。

商業的な応用における大きな可能性を秘め、その多くがNittoの「グリーン・クリーン・ファイン」の事業領域にまたがるプラスチック光ケーブル事業は、同社の成長の重要な柱となることが期待される。Nittoは、2019年までにプラスチック光ケーブルの量産を確立し、2023年までに1,000億円の売上収益を達成する計画を発表している。

添付資料

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