日東電工グループレポート 2013
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35Nitto Denko Group Report 2013メディカル&メンブレンメディカル(医療関連材料)は、医療衛生材料が堅調に推移しましたが、医薬品である経皮吸収型テープ製剤が薬価改定と顧客による震災後の在庫積み増しの反動を受けました。加えて、米国における核酸医薬グループ会社が、受注案件延期などの影響を受け厳しい展開となりました。一方、世界初の統合失調症治療用テープ製剤の開発が進んでいます。また、経皮吸収型テープ製剤の一つである貼付用局所麻酔剤「ペンレス™」が、新たに伝染性軟属腫(水いぼ)摘除時の疼痛緩和に対しての効能・効果を取得し、積極的な営業活動が可能になりました。2013年度は、引き続き、経皮吸収型テープ製剤、核酸医薬、分子標的DDSを世界要所で展開していきます。秋には、高血圧治療用の経皮吸収型テープ製剤も発売予定です。メンブレン(高分子分離膜)は、新興国向け一般工業用途に注力分野を変更したことや、過去に受注した海外向け海水淡水化案件の出荷により、年間を通じて堅調に推移しました。日東電工は、米国・アルティア社が保有する、アクティブTTS(Active Transdermal Therapeutic System)技術に関する知的財産および固定資産を獲得し、2012年4月からサンディエゴの研究所で本格的に活動を開始しました。今回獲得した技術は、熱線によって皮膚表面に無痛かつ安全に開けた微細な孔に、薬剤の入ったテープを貼って体内に薬剤を取り入れる、新規の経皮吸収技術です。日東電工は、これまでも皮膚から薬剤を吸収して患部に届ける経皮吸収型テープ製剤を開発・製造してきましたが、この技術獲得により、これまでの技術では困難だったペプチドや遺伝子医薬などの高分子医薬や親水性薬剤の経皮吸収型テープ製剤化が可能になり、患者様や医療関係者の方々のより広範なニーズに応えることを目指しています。日東電工および日東電工アビシアでは、今後成長が期待される核酸医薬の研究開発および製造を行ってきましたが、2013年1月、核酸医薬原体の受託製造を行っているギリンダス・アメリカ社(米国オハイオ州)の資産を買収しました。これにより、核酸医薬原体の製造、および有機合成の事業拡大が可能になりました。今後さらに、核酸医薬ビジネスのグローバル展開を図って行きます。米国アルティア社の資産を買収米国ギリンダス・アメリカ社の資産を買収2011年度2012年度前年同期比売上高メディカル16,86915,16589.9%メンブレン16,51518,604112.6%計33,38433,769101.2%営業利益計−2,476359−単位:百万円アプリケータにより、皮膚に微細な孔を開け、直後、その上にパッチを貼付したところ日東電工アビシア(シンシナティ)(旧ギリンダス・アメリカ社)の建屋2011年度2012年度-5,00005,00010,00015,00020,00025,00030,00035,000■ メンブレン 売上高■ メディカル 売上高■ 営業利益16,869合計:33,384-2,47635916,51515,165合計:33,76918,604(百万円)

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