日東電工グループレポート 2013
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30Nitto Denko Group Report 2013移行できるように「マイルストーン」と呼ばれる中期目標を立てています。現在の研究開発の主要テーマは、バイオベース材料技術を活用したサージカルテープなどのメディカルデバイス関連製品の開発で、バイオと化学分野の研究者チームが共同で研究活動を行っています。従業員数は、2013年5月現在8名で、今後5年間で20名まで増員し、研究開発体制を強化する予定です。EPFLをはじめとする研究機関からのインターン生も積極的に募集し、NETおよび日東電工グループでの研究開発を担える人材を発掘、育成し、より多くの新規テーマの創出を図っていきます。モバイルヘルスケア市場へ本格参入日東電工アジアテクニカルセンター(以下NAT)は、2008年の研究所開設以来、独自の光センサー技術をベースにライフサイエンス分野の新製品開発を進めてきました。この度、ユニークなライフスタイル関連製品の開発に成功し、フィットネス、ウェルネス市場への本格参入を実現しました。世界的な健康志向の高まりに伴って、ウェルネス、フィットネス関連市場は大きく成長しており、すでに様々な種類の関連製品が上市販売されています。とりわけ、いつでもどこでも簡単に自分のライフスタイルをモニターできるモバイル製品は、日々の健康意識の向上に役立ちます。NATが開発した第一弾のライフスタイルセンサー製品(製品名「tinké™」)は、スマートフォンに接続して使用するもので、スマートフォンのドックコネクターに接続しセンサー部に指先を置くだけで簡単に心拍数、呼吸数、血中酸素濃度、心拍変動*1をリアルタイムでモニターすることができます。モニター情報はメモリーに記憶させて健康状態のトレンドを観察したり、またソーシャルメディアを活用して家族や友人と簡単に情報共有を行ったりできます。従来のモバイルヘルス機器は、歩数計などに代表されるように人間の物理的活動をモニターするものが主でしたが、「tinké™」はフィットネス、ウェルネス状態の直接的指標となる体からの信号をモニターすることができます。また体から得られた情報は、独自に開発されたソフトウェアを介して一般消費者でも理解できる指標に変換して表示する機能も備えています。NATは「tinké™」を消費者事業へ投入するための販売子会社(会社名:Zensorium Pte.Ltd)を2011年末にシンガポールに設立しました。製品は様々な展示会に出展され、ユニークな光センサー機器として各種メディアにも大きく取り上げられています。今後も人々の健康と快適な生活に貢献できる製品開発を進め、日東電工グループとして「グリーン・クリーン・ファイン」領域の新たなビジネスの創造に取り組んでいきます。製品情報は以下のウェブサイトでご覧いただけます。http://www.zensorium.com/tinke※1:心拍変動心拍数のゆらぎを表す指標で自律神経活動の状態によって変化する。心拍変動をモニターすることでストレスなどの精神状態を把握することができる。日東電工ヨーロッパテクニカルセンター外観研究開発「tinké™」「tinké™」使用イメージ

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