日東電工グループレポート 2013
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28Nitto Denko Group Report 2013研究開発「粘着技術」「塗工技術」「高分子機能制御技術」「高分子分析・評価技術」のコア技術と新技術の複合化で、「グリーン・クリーン・ファイン」に 焦点を当てた研究開発を進めています。船底を保護する、環境にやさしいフィルム 「マリングライド™」を開発海面に浮かんでいる船やボートなどの船底を見ると、フジツボなどの海洋生物がたくさんついていることがよくあります。これは、海中を浮遊する幼生が船底に付着し、成長したものです。いったん付着したフジツボはどんどん大きくなり、見た目の悪さはもちろん、水の抵抗が大きくなることで燃費や速度に大きな影響を与えます。フジツボは強固にはりついていますから、削ると船底を傷めることもありました。これまでは、フジツボが船底に付かないように、塗料を塗る方法が主流でした。フジツボを寄せ付けない成分を塗ることで付着させない仕組みですが、この成分が環境に悪影響を与えることが懸念されています。そこで、日東電工では、フジツボを付着させない粘着フィルム「マリングライド™」を業界で初めて開発しました。主な特長は下記です。1.メンテナンスが簡単船底に「マリングライド™」を貼ります。「マリングライド™」の表面からは、ごくわずかなオイルがしみだしており、フジツボの幼生が付きにくくなっています。フィルムに汚れがついても、高圧洗浄で簡単に落ちます。効果は約3年間持続し、交換時には剥がすだけ。作業性もよく、船底も傷めません。船の維持管理コストも減らすことができます。2.摩擦抵抗が低いフジツボがつかないことによる摩擦抵抗の低減はもちろんのこと、「マリングライド™」のフィルム表面は平滑ですから、塗料を塗った場合と比較しても凹凸がなく、摩擦抵抗が格段に低いのが特徴です。水の摩擦抵抗を約10%以上低減できます。一般的に摩擦抵抗が10%減ると燃費は7~8%改善すると言われており、燃費向上やスピードアップが期待されています。2013年3月に開催された「インターナショナルボートショー」では、船やボートのオーナーから高い関心をいただきました。現在、いくつかの試験と改良が続けられており、発売は2014年の予定です。分子標的DDSを用いた 臓器線維症治療薬開発への取り組み肝硬変治療薬の実用化に向け、治験開始日東電工は、札幌医科大学の新津洋司郎特任教授と共同で、2008年から肝硬変をはじめとする臓器線維症治療薬の開発に向けて取り組んできました。これまでに日本・米国・中国・オーストラリアで線維症の画期的な治療に関する基本特船底オイル成分によってフジツボの幼生が付きづらいオイル成分マリングライド™フィルム■「マリングライド™」を貼るとフジツボがつかない仕組みフィルム表面からごくわずかなオイル成分がしみ出し、汚れを抑制している。フジツボのついた船底「マリングライド™」は貼ったあとも、ほとんど目立ちません「マリングライド™」は透明な粘着フィルム。簡単に船底に貼ることができます。

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