日東電工グループ CSR & アニュアルレポート 2012
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CSR & Annual Report 20129技術や資源に縛られることなく、必要に応じてM&Aや業務提携も活用していきます。特に、将来の核となる事業領域として期待する「グリーン(環境関連)、クリーン(エネルギー関連)、ファイン(ライフサイエンス)」に関連したテーマ創出の動きを積極化しており、2012年度も強化する予定です。●多軸の創出例メディカル2011年2月米国核酸医薬の製造受託分野におけるトップ企業であるアビシアバイオテクノロジー社を買収メンブレン2011年6月ノルウェーのスタットクラフト社と浸透膜発電の共同技術開発契約を締結メンブレン2011年10月シンガポールの中空糸膜製造販売会社メムスター社と業務提携2つ目は、「グローバル化のセカンドステージ」の推進です。日東電工グループは、グローバルニッチトップ戦略を展開してきました。しかし、経営環境が激しく変化する状況下、この戦略に加え、世界の各エリアに根付いた製品を作り、シェアを拡大するエリアニッチトップ戦略も展開しています。2012年度にはトルコNo.1のテープメーカー、ベント・バンチェリック社とベント・パザラマ社の買収により、欧州および中近東や北アフリカなど、新興国市場でのテープ事業拡大に弾みをつけます。3つ目は、「生産性の改革」です。時間やコストの削減、アウトプットの増加に加え、新たな考え方として、お客様からいただく様々な課題に対し、日東電工グループ内のあらゆるリソースを柔軟かつ有効に使い、より短時間で優れたソリューションを提供することを目指します。そのために、市場や業界を志向したオ―ル日東電工と言える組織への再編を行います。利益配分方針日東電工は、株主の皆様への利益還元を、経営の最重要課題の一つとして位置付けています。配当金につきましては、「ものづくり」をするメーカーとして、急速な技術革新への対応と顧客ニーズにタイムリーに応えるための研究・開発、生産に関わる積極的な先行投資などの必要性、そして財務状況、利益水準、配当性向等を総合的に勘案して実施します。2011年度につきましては、期末配当を50円、年間配当は2010年度より10円増額の100円とさせていただきました。なお、2012年度につきましては、設備投資と利益状況など総合的に勘案して、2011年度と同額の年間100円を計画しています。企業の社会的責任の位置付け2011年度は、東日本大震災直後に幕を開け、10月にはタイの大洪水が発生と、世界の経済活動に、大きな影響を及ぼした自然災害に見舞われた一年でした。人命にかかわる医療・医薬製品や、災害復興に欠かせない製品など、多くのグローバルニッチトップ製品を持つ企業として、「製品供給責任」について深く考えさせられた一年となりました。幸い、医薬・医療関連材料を生産する東北事業所においては、地震時の事業継続プラン(以下BCP)を策定していたことにより、電力供給が戻るとともに、部分稼働や復旧作業を速やかに行うことができ、タイ洪水では、日東電工タイランドの1階が水没する被害に遭いましたが、主要製品の多極生産(日・米・欧・アジア)を行っていたことにより、どちらもお客様に大きなご迷惑をかけることはありませんでした。しかし、1万種類を超す製品を、様々な業界に提供する日東電工グループにとって、製品供給責任は、人命、社会、経済を支える最重要課題であり、継続的な改善を必要とします。現在、BCPの総合的な見直しを進めています。大災害発生時には、まずは従業員の無事を確認し、サプライチェーンを含むグループ全体の被害を把握し、復興を速やかに行うことにより、お客様への製品供給責任を果たすことを基本としています。このような、大きな変化の時こそ、経営理念「新しい価値の創造」および行動基準「オープン・フェア・ベスト」に立ち返り、一人ひとりが誇りと気概を持って日々の活動に誠実に取り組むことが、株主・投資家様、お客様、お取引先様、地域社会の皆様、従業員とその家族など、当社を取り巻くステークホルダーの皆様に対する社会的責任を果たすことに繋がると考えています。ステークホルダーの皆様におかれましては、日東電工グループへの変わらぬご支援、ご指導を、今後ともよろしくお願い申し上げます。

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