CSR&アニュアルレポート2011
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CSR & Annual Report 201125向には認識されていませんでした(現行の3Dテレビのほとんどは、このタイプ)。今回開発した表示方式はフルパラレックス(Full Parallax)といって、左右・上下方向に頭を動かしても3D画像として認識できます。より自然画像に近くなり、ハイレベルの画像表示が可能となります。2. 今後、期待できる展開今回開発されたフォトリフラクティブ方式3D画像方式は、画像認識、医療イメージング、光通信用材料などに応用することが可能です。特に、立体地図、外科手術時の手術部位の三次元化、車両・機械の設計製作のための3Dモデル化への応用などに活用できます。究極の姿は、実物が目の前に飛び出してきて、あたかも目の前にあるかのように見える立体映像を映し出す「3Dテレビ」です。今回の「nature」でも、遠隔3Dビデオ会議(3D Telepresence)の可能性を報告しています。今後、各種デバイスの開発を積極的に進めていきます。米国クオーク社とsiRNA薬開発に関する契約を締結線維症治療薬の早期実現化をめざす日東電工は、2010年7月4日、米国の創薬企業であるクオーク社(Quark Pharmaceuticals, Inc.)と、肝硬変など臓器線維症の治療薬開発に関する契約を締結しました。1.グローバルな技術の融合で新しい治療薬をめざすsiRNAとは、特定の形状をしたリボ核酸(RNA)で、特定の遺伝子の発現を抑制することが知られています。このsiRNAを特定の細胞に運ぶと、病気の原因となる分子の産生が抑えられ、今まで不治と言われてきた病気でも治せる可能性がある画期的な治療方法として注目を浴びています。日東電工は、2008年より、肝硬変をはじめとする臓器線維症の治療技術を開発された札幌医科大学・新津洋司郎特任教授と共同で、siRNA設計、治療効果の検証、治療メカニズムの解明など一定の成果を上げてきました。さらに、臨床試験に向けた検討を進めるため、siRNA創薬分野で豊富な実績を持つクオーク社と契約を結び、肝硬変など臓器線維症の治療薬開発を進めています。本契約は、日東電工グループが保有するドラッグデリバリー技術と、線維症治療のコンセプトに、クオーク社のノウハウを取り入れることで、2012年までに臨床試験実施申請(IND申請)を予定し、肝硬変に苦しんでいる世界中の多くの患者様に朗報をもたらせたく、開発に取り組んでいます。2.クオーク社の概要クオーク社は1993年に設立され、本社を米国カリフォルニア州フレモント、開発拠点をイスラエルに置き、約100名が働いています。創業以来蓄積してきた幅広い疾患に対する膨大な疾患関連遺伝子情報を強みに、2000年代には創薬事業に転向しました。現在は、加齢黄斑変性症、糖尿病性黄斑浮腫、急性腎障害他合計5本の臨床試験中のパイプラインを抱える、siRNA創薬分野では世界的トップ企業です。新津特任教授(左から9人目)、日東電工グループ、クオーク社によるプロジェクトチーム

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