CSR&アニュアルレポート2011
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研究開発CSR & Annual Report 201123カーボンナノチューブを用いたヤモリテープの開発バイオミミクリー研究で新しい「粘着」技術を実現ここ数年、自然界から学んだ技術を応用する「バイオミミクリー技術」が注目を集めていますが、日東電工が大阪大学の中山喜よしかず萬教授と共同開発したヤモリテープもその一つです。ヤモリは、つるつるのガラス窓でも普通に上り下りできる爬虫類ですが、足に吸盤や、べたべたした物質がついているわけではありません。その秘密は、足裏にびっしりと生えている微細な毛。一本一本が壁や天井の表面の小さな凹凸にもぴったりと接着し、隙間をなくすことで分子間力によって高い接着力が生じるとともに、毛と壁の角度をずらすことで簡単に剥がれるため、壁でも歩くことができます。日東電工では、このヤモリの毛をカーボンナノチューブで人工的に作り出し、従来の粘着剤とはまったく異なる仕組みで、「よくくっつき、簡単に剥がせるテープ」を実現させました。被着体が汚れにくく、高い接着力や高温耐久性を持つ粘着剤としての製品化を目指しています。ヤモリヤモリの足の裏足裏を拡大すると、微細な毛がびっしり生えていますヤモリテープ。黒い部分が、カーボンナノチューブでできた「毛」●「エコで粋!?自然に学ぶ ネイチャー・テクノロジーと ライフスタイル展」にも出展日東電工は、東京上野の国立科学博物館で2010年10月26日から2011年2月6日まで開催された「エコで粋!?自然に学ぶネイチャー・テクノロジーとライフスタイル展」にも協賛しました。自然や生物のさまざまな知恵を活かすネイチャー・テクノロジーや、地球への負荷を小さくした持続可能なライフスタイルなどが紹介されましたが、その中に、このヤモリテープも出展し、小学生を中心に多くの方が興味深く見学されていました。TOPICS日東電工グループでは、「グリーン、クリーン、ファイン」に焦点を当て、地球環境に優しく、人々の健康と快適な生活に貢献する製品の研究開発を進めています。

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