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開封検査用テープ

テープの歴史館

第7章 私たちの文化・生活と
ともに

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開封検査用テープ貼がしたことがわかるテープ

日本で最初の開封検査用粘着テープは、薬箱の封印用

「剥がしたことが判明する粘着テープ」は、今では私たちの身近でさまざまな使われ方をしていますが、国内で最初に開発されたのは、1980年(昭和55年)のこと。日東電工株式会社の<ロブセンサーテープ>で、薬箱の封印として使われました。

当時、薬箱の封印に使われていたのは、ほとんどがセロハン粘着テープでした。しかし、セロハン粘着テープは、湯気などをあててゆっくり剥がすと、きれいに剥がれ、また貼り直すことが可能です。そのため、薬の抜き取りや入れ替えなどの問題があり、製薬メーカーから「開封したことがわかるような粘着テープがほしい」という要望がありました。

この話を受けた日東電工株式会社の研究者の頭に、ある一つの粘着テープが浮かびました。それは、貼って剥がすと、粘着剤だけが被着体に残るテープです。
1970年代は、テレビや冷蔵庫といった家電製品が一般家庭にどんどん普及していた時代でした。その家電製品を運ぶのに使われた段ボールは、当時は高価なものでした。しかし、一度貼った粘着テープを剥がそうとすると、段ボールも破れてしまい、再利用できません。そこで、剥がすと支持体だけが剥がれ、粘着剤は段ボールに残るというテープがつくられたのです。

この粘着テープの技術が、開封検査用粘着テープの開発にも役立ちました。ただ、支持体と粘着剤とがきれいに分かれてしまうと、後で貼り直しが可能になってしまいます。そこで、粘着剤が残る部分と残らない部分が、交互に出るようにしました。つまり、粘着剤と支持体との間に、剥離剤をストライプ状に塗ったのです。

このテープを貼って剥がそうとすると、剥離剤を塗った部分の粘着剤だけが、被着体の方に残ります。これは、テープに湯気を当てたり光を当てたりしても、必ず粘着剤だけが残る仕組みになっています。その結果、粘着部分がぐちゃぐちゃになってしまい、開封したことがすぐわかります。
この原理を印刷された支持体に使うと、印刷面までぐちゃぐちゃに剥がれ、テープを剥がしたことがより一層明確になります。これが<ロブセンサーテープ>です。
<ロブセンサーテープ>は発売当時は多くの製薬メーカーに使われ、ユニークなテープとして注目を集めた製品です。今でも病院向けの薬箱で見ることができます。

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