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両面粘着テープ(1)

テープの歴史館

第6章 合成高分子が
もたらした転機

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両面粘着テープ(1)「貼り合わせる」ことを可能にした粘着テープ

接着剤と同じ機能を持った粘着テープ

日常的な使い方の中で、粘着テープと接着剤との大きな違いとはなんでしょう。
 それは、粘着テープが「貼る」「巻く」ための道具であるのに対して、接着剤が「貼り合わせる」道具だという点です。
 ところが、20世紀中頃のアメリカとドイツで、「貼り合わせる」機能を持った、まったく新しい粘着テープが発明されました。1943年に特許登録された両面粘着テープです。年代的には1930年に3MのR.G.ドルーにより発明されたセロハンテープの後になりますが、ビニル粘着テープなどと同じ頃で、現代の粘着テープの中では比較的早い時期から存在していたことになります。
 わが国では1965年頃から需要が急増し、量産されるようになりました。

支持体の裏と表とに粘着剤を塗るという、単純なアイデアで生まれた粘着テープですが、この登場によって、粘着テープと接着剤の関係に微妙な変化が生じることになりました。両面接着テープと呼ばれる場合があるように、粘着テープがシート状固形接着剤としての機能を持つようになったからです。

一般的な構成は「支持体」「粘着剤」「剥離ライナー」の3層

一般的な両面粘着テープの構成は、支持体の両面に粘着剤を塗って、剥離ライナーをはさみこんでロール状にする、というものです。
 支持体には、紙や布、不織布がよく使われています。用途によってはプラスチックフィルムやゴムシート、発泡体なども使われます。また、支持体を用いずに粘着剤だけで構成された特殊なものもあります。

粘着剤としては、天然ゴムや合成ゴム、あるいはこれらの混合物、アクリルポリマーやブロックポリマーなどが使われています。

両面粘着テープに欠かせない剥離ライナーは、シリコーンを剥離剤として用いたものが一般的です。

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