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自己融着テープ(2)

テープの歴史館

第6章 合成高分子が
もたらした転機

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自己融着テープ(2)誕生の背景

電力ケーブルを被覆するために最初に使われたのは、ゴムテープとブラックテープ

そもそも自己融着テープは、どのような背景で誕生したのでしょう。
1887年(明治20年)、東京電燈が家庭用の電灯に送電を始めると、その便利さのため、全国各地で電灯会社ができました。
 電気機器は国産化が始まったばかりで、発電機や電球をはじめ、ゴム被覆電線、ゴム引綿テープ(ブラックテープ)、ゴムテープなどすべて輸入品が使われました。
 当時のゴムテープは、天然ゴムを半加硫したゴムテープの裏表にゴム糊を塗布し、セパレータとともに巻いたテープでした。一種の両面テープですが、引き伸ばして巻き付けると密着して一体化します。その上からブラックテープを保護巻きしました。大正初めにハナキゴムの花木松太郎が国産化に成功するまで、輸入品を使っていました。

電力ケーブルの材料変更に伴い、合成高分子素材の自己融着テープが誕生

やがて1950年代のはじめになると、石油化学工業の発達によって合成高分子素材が次々と誕生しました。合成ゴムや合成樹脂の発達により、プラスチックを被覆した高圧電力ケーブルが開発されるようになります。
 それまで電力ケーブルに使われていたブラックテープやゴムテープは、どちらも天然ゴムを主剤としていました。しかし、電力ケーブルの端末処理や接続には、電力ケーブルと同じ原料を使った絶縁テープが望ましいものです。絶縁特性や親和性、信頼性があり安定しているためです。

そこで、電力ケーブルと同じ合成ゴムと合成樹脂を使ったテープの開発が始まりました。
ゴムテープが密着して一体化する特性を、合成ゴムを使ってゴムシート単体で自着するようにしたのが、自己融着テープなのです。

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