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セロハンテープ(2)

テープの歴史館

第5章 私たちの生活へ

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セロハンテープ(2)家庭で一番身近な粘着テープ/「世界的な一大発明」

机上の空論を打ち破ったドルー

「セロハンフィルムは粘着テープにならない」。
それが単なる思い込みであることを証明した人物がいました。アメリカの3Mのリチャード・G・ドルーです。あの、自動車のマスキングテープを開発したドルーです。

当時、彼は顧客の要望で、防水性を持つ粘着テープの開発を進めていましたが、試行錯誤の中で、セロハンフィルムと出会います。ともかく何事も実行してみることを主義とする彼は、「考えてばかりいても始まらない」と、セロハンに粘着剤を塗り、それをもう一枚のセロハンに貼り付けました。そして、はじめの、粘着剤をつけた方のセロハンをひっぱって剥がしてみました。すると、予想に反して、粘着剤がついたまま剥がれたのです。セロハンは、裏表がなくても粘着テープになりえたのです。

「なにごともやってみる」精神が産んだ「百万ドルの発明」「世界的な一大発明」


今では私たちに最も身近な粘着テープとなった、セロハンテープ
ドルーはさらに研究を続けました。
粘着剤をテープ面に安定してつけるために、下塗りの薬を塗りました。
また、透明なテープにするためには、乾いても透明な粘着剤が必要です。そこで、天然ゴムと樹脂を混ぜ合わせた粘着剤をつくりました。
こうして、1930年、セロハンテープが完成しました。
折りしも世界は大恐慌の最中。節約ムードが漂っており、本や窓の日除けなどの修理にさかんに利用されました。包装用だけでなく、意外な用途が次々と見い出されて大変な売れ行きとなり、「百万ドルの発明」と言われるようになりました。

ドルーのセロハンテープの発明は、今では「世界的な一大発明」とまで言われていますが、それは「なにごともやってみる」精神が産んだ賜物だったのです。

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