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ニュースリリース 2010

2010/05/13

オーストラリアの海水淡水化用プラントを新製品の逆浸透膜で受注

日東電工株式会社(本社:大阪市、社長:柳楽幸雄)は、このたびThiess Degremont社からオーストラリア・ヴィクトリア州で建設中の海水淡水化プラント向けに、業界最高レベルの透水性と塩分除去率を誇る新製品の逆浸透膜(以下RO膜)“SWC6 MAX”を受注いたしました。 
ヴィクトリア州南部ウォンサギー近郊のバス海岸に建設される同プラントは、PPP形態にて進められており、2011年12月末までに完成する予定です。稼動すれば、日量44万トン、年間では約1億5千万トンの水をメルボルンからジーロング、南ギプスランド、ポートタウン西部に供給します。

※PPPとは、Public Private Partnershipと呼ばれ、官と民がパートナーシップを組んで共同で事業を行うと言う官民協力の契約形態。

オーストラリアの水事情

温暖な気候・広大な土地・豊かな自然などの地政学的状況に恵まれ、天然資源も豊富なオーストラリアは雨がとても少なく、世界で最も乾燥した大陸とさえ言われています。2000年以降は、何度も大きな旱魃(かんばつ)が起こっており、豪州の政府研究機関「CISRO」とオーストラリア気象庁が纏めた推計によると、旱魃の期間は2030年までに最大で2割(1990年比)増加すると言われています。オーストラリアは国土面積の約6割が農用地で、国内での水の使用量のうち、約3分の2が農業用途に使われています。旱魃がこのペースで頻繁に起こると、農業生産に与える影響も大きく、同国にとって水は大きな社会問題となっています。

新製品”SWC6 MAX“の特長

海水淡水化用途の膜で最も大切なのは透水性と脱塩率ですが、本来これらはトレードオフの関係にあります。“SWC6 MAX”は、世界最高性能の高透水性と高脱塩率(99.8%)を両立させ、当社従来品(SWC5)と比較しても、約1.5倍の透過水量を得ることに成功しました。このことにより、海水を淡水化する際に必要な操作圧力を低減することが可能になり、省エネルギー化にも貢献することができます。

海水淡水化用逆浸透膜“SWC6 MAX”

海水淡水化用逆浸透膜“SWC6 MAX”

オーストラリアでの実績

今回受注したプラントは、オーストラリアにおける6つ目の大型海水淡水化プラントとなり、同プラントは、ヴィクトリア州メルボルンの1年の給水量の約3分の1を満たすことが可能になります。このほかにも当社では、ゴールドコーストやアデレードで膜の納入・受注をしており、これでオーストラリア国内では合計で約85万トン/日の造水量となり、同国内でのシェアは60%を超えます。
この結果、世界での海水淡水化分野においては累積約470万トン/日の造水量となり、従来通り当社がトップシェアを誇っております。

【日東電工の豪州におけるRO膜納入・受注実績】
Gold Coast  13万トン/日(2009年稼動)
Melbourne  44万トン/日(2011年稼動予定)
Adelaide   28万トン/日(2011年稼動予定)

日東電工の豪州におけるRO膜納入・受注実績

日東電工グループの水処理事業の概要

日東電工/Hydranauticsは世界トップクラスのRO膜技術をベースとして、超純水製造や海水淡水化、排水再処理分野で高い実績を有しており、海水淡水化と排水再処理の分野では、世界No.1の実績を誇っています。今後も、RO膜技術の強化を中心に、精密ろ過(MF)膜や限外ろ過(UF)膜、膜分離活性汚泥法(MBR)の展開を図り、更には膜の保守・管理といったサービス提供も実施することで、水処理事業におけるお客様への提供価値を広げていきます。

2008年度逆浸透膜シェア ※売上げベース (日東電工調べ)

2008年度逆浸透膜シェア ※売上げベース (日東電工調べ)

ニュースリリースに関するお問い合わせ

日東電工株式会社 ブランド戦略部
TEL:06-7632-2101  
FAX:06-7632-2568
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こちらで掲載されている情報は発表日現在の情報です。他のメディアなどで御覧になった情報と内容が異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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