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新卒採用TOP > 仕事と人 > 山口 泰輔

自分が名づけた製品で中国13億人に、ゴクゴク飲める水道水を。

山口 泰輔

メンブレン(高分子分離膜)の、ニッチな使い道を考える。

海水を淡水化できるメンブレンは、水不足を解決する技術として近年注目を浴びています。Nittoは、メンブレン事業にいち早く乗り出した企業で、私のいる滋賀事業所は日本で初めてのメンブレン専門工場として1986年から稼働しています。メンブレンには、海水淡水化の他にも幅広い使い道があり、例えば、半導体の製造に欠かせない超純水の製造や、工場の排水処理、使い方を工夫すれば紅茶や果汁を濃縮させることもできます。
年々、競争が激しくなるメンブレン事業において、まだノビシロのある分野におけるメンブレンの新しい使い道を模索し、新製品を投入することが私たち新製品開発課のミッション。舞台は日本だけに留まらず、海外の現地法人の営業スタッフと一緒にお客様を訪問してニーズを発掘するところから、ラボでの基礎検討、試作品の開発、生産プロセスの提案、新製品の立ち上げまで、一連の業務を担当します。ものづくりの上流から下流までを任されるので責任が大きい分、量産化されたときは自分が作ったんだと胸を張れる。一般の人から見ると、どの製品も筒状で区別がつかないかもしれませんが、愛着がわきます。

開発と量産化の壁をクリアし、中国の水道水を安心して飲める水に。

私が現在取り組んでいるテーマは、中国の水道水を対象にした製品開発。日本では蛇口をひねるときれいな水が出て、そのまま飲むことができますが、世界のほとんどの国ではそうはいきません。中国でもウォーターサーバーや浄水器が欠かせないのですが、一般的な中国の家庭用浄水器は大きい上に透過水量(フィルターを通り、濾過された水の量)が少ないため、濾過した水を一度タンクに貯めてから使用する必要があります。透過水量を増やして、水道水から直接飲めるようにしたいと、ある浄水器メーカーからオーダーがあり、2014年から開発をスタートさせました。
目標は、既製品に対して150%の透過水量。しかし、透過水量と除去率は反比例するため、水がたくさん出るようにすると不純物も一緒に出てしまいます。ラボで丁度いい条件のレシピをつくることが最初の壁でした。また、メンブレンは生産プロセスがとても重要で、例えば同じ成分の膜でも、プロセスの微小な条件変化でも性能が全く変わってしまいます。ラボでは性能が出るのに、実機では出ないというのは日常茶飯事で、スケールアップして条件が変わる度に、新たな不具合が見つかり、またラボでの検討に戻るということが半年以上続きました。どこに原因があったのか。この期間は辛かったですね。はじめのうちはうまく仮説を立てられず、とりとめもなく検証をしていました。でも、過去から蓄積された実験資料を読みあさり、知見のある先輩にアドバイスをもらいながら、地道に解決。他のテーマをしている先輩や、別の部署の人にも気軽に相談できる社風は、Nittoのいいところだと思います。
開発から1年半。現在は透過水量150%を達成して、量産化に入っています。メンブレン事業部では、開発者が製品名をつける習慣があるので、先日、申請してきました。自分が開発して名付けた製品が、中国の水道水を安全な飲み水に変える。苦しみ抜いた日々が報われる瞬間は、まもなくです。

My Nitto Way

誠実な姿勢と多様性への理解と尊重

中国のお客様や、グループ会社であるHydranautics社(米)など、海外の方々と関わることが多いため、相手の価値観を尊重することを心がけています。また、常に誠実な姿勢で行動し、社内外の方々と信頼関係を築きあげることを目標としています。

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